ブエノスアイレスの足、地下鉄を紹介します
東京の銀座線の車両がわざわざ運ばれてブエノスアイレスの
地下を走っているのをご存じでしたか。
1913年開通で日本の銀座線のも参考にした地下鉄とのこと
でした。駅やトンネルのサイズがまさに銀座線でした。
現地で聞いてびっくりするやら感動するやらでした。
構内です。売店もあります。
私たちが乗った駅は街の中心にあり昔の風情そのままの素敵な駅でした。
社内です。昔の電車の車内は美しいですね
今のように運搬道具としての機能性・効率性ではなく
人間が乗るためにとても丁寧に創られているように思います
古いものを大切にするブエノスアイレスの人々・・と
思いましたが、美しいものを大切にする人々だと思い直しました
日本も見習いたいですね
駅の照明です。どうでしょう。
省エネ・安全性・時代遅れ・費用対効果・管理効率
日本だとそんな言葉が投げかけられそうな気がします。情緒と機能。
生活と経済。なかなか難しい問題ですがなんのために生きているのか
時々考えさせられます。豊かさとはなんでしょう。
僕はラテン文化が大好きです。アメリカの文化に傾向する前の
日本の文化も大好きです。
司馬遼太郎さんが昭和を指して「不連続な時代」と呼びました。
目が覚めた思いでした。
生活音楽の収録で世界を歩いてくると歴史と文化、情緒と機能、豊かさ
そんな観点での日本社会の異常さが見えてきます。
文化の吸収・消化が得意で、独自の視点から
オリジナルを作り出してしまう
優れた日本文化はどこにいっているのでしょう
戦後はアメリカ商材の売り場として日本が定義され
文化という名の下にアメリカ的思想やスタイルが押し広められたように
思えます。一種のプロモーションですね。
本来の日本文化はこれらの事を旨く消化できる能力を持っていたのですが
敗戦という価値観が大きく揺らぐ大きな社会変化の中で機能
しなかったようにも思えます。
戦後の時代の経済発展とそれに伴う「消費による自己実現」時代が
終わりを迎えた今、そろそろ「連続の時代」にもどって、
本来の日本を思い出しても良いのではないでしょうか。
「アメリカ文化を着た日本」からそろそろ卒業したいものですね。
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