ブラック・ウオーター
コーンウォールやハンプシャーの町の名前になっていたり
ドウビーブラザースやアイルランドのアルタンというグループが曲名
としても使っているほどヨーロッパ,アイルランド、
スコットランド、イングランドではなじみのあるブラック・ウオーター。
泥炭質のピート地層を流れスコッチ色の水をそのように
呼ぶことを知った。
ホワイト・ウオーター
日本の水の殆どはホワイト・ウオーターだと思う。
比べてみるとその違いがわかりやすいように並べてみたがどちらも
スコットランド・ハイランド地方の水である。
シングル・モルトを造る課程で大麦種子を発芽させ乾燥させる工程が
ある。この乾燥は温度を上げ過ぎず、しかも素早く乾燥させる必要が
あるこの時用いられる燃料に混ぜるのが乾かしたピート(泥炭)。
このピートを使用することで「スモーキー・フレーバー」と呼ばれる
香りが麦芽に染みこみスコッチ・ウイスキー独特の特徴となる。
とのことであるがこのピートを見たことがなかった。
長年ピート堀をされてきた地元の方の協力を得て昔ながらの
手堀を見せていただいた。
ヒース(ハイランド地方やアイルランドの荒れ地)は
ヒース(エリカ属の低木)の群生地でもある。植物のヒースは
ピート(泥炭)を好む。ハイランド地方は広大な
ヒース地帯でもありおのずとピートの埋蔵量も多い。
スペイ・サイドはその中に位置している。
掘り出されたピート
丁寧に切り出されたピートはうまいスコッチを保証しているように
見えた。合成酒のウイスキーが闊歩していた時代に竹鶴さんが
本場で見たものはまじめで丁寧な職人の文化だったんだろう。
酒はその土地で様々な形を生む。僕は毎日は飲まないけれど
酒好きである。その土地土地の豊かな文化をいただく気持ちで
良い酒を飲みたいといつも思っている。良い酒が多い日本も
きっと良い文化を持っていると思いたい。
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