Composition

2010年9月28日火曜日

麗しのブエノスアイレス



突然Bulogを始めることにした。旅の思い出やその時の思いを綴っていきたいと思います。もし目にとまったら読んでみてください。

僕は様々な仕事をしていますがその中に音楽制作の仕事があります。ときどき海外に音楽録音に行きます。数年前ブエノスアイレスに行ったとき、僕の理想の街に出会った気がしてとても印象的でした。自由な雰囲気と骨太な造りの街、いい感じにゆるい時間が流れていてとても気にいりました。懐かしいにおい、体にすっと入り込んでくる気持ちよい空間。BuenosAiresんの名の由来はBuenos(良い)Aires(空気)だそうです。船乗り言葉では「順風」ということらしいです。この名前のつけかたも気に入りました。


9 DE JULIO(ノエベ デ フリオ)独立記念日と名前をつけられた14車線道路が街の中央を走る巨大都市ブエノスアイレス。南米のパリと呼ばれるほど美しく隆盛を極め、そして凋落した歴史を持っています。少し時代は経っているけれど、当時の勢いと夢を今でも語っているような力強さが感じられる大人の街です。
この街は眠っているだけなのかもしれない、そんなロマンチックな思いが湧いてくる街です。

どことなく東京の下町っぽい雰囲気も東京生まれの僕にとっては居心地が良いのかもしれません。

僕が中学生の頃の東京の匂いがしました。街と人とが良いバランスで暮らしている都市。
近代化という機能優先で断片化してしまった東京が忘れてしまった良い時代の風景です。


            昔の丸の内っぽいでしょ。

東京八重洲に似た風景

昔の車は美しいと思いませんか

良い感じのトラック

近代化、機能化は何を僕たちにもたらしたのか?
経済が破綻し眠ってしまった街ブエノスアイレス。
豊かさを誇る日本。
本当の豊かさはどちらなんだろう・・。
そんなコトを考えながら2週間の滞在が始まりました。

photo by N.FUJIOKA,Y.IORI